4級
学習をはじめてまだ間もない頃。頑張れば一年くらいで過ぎてしまう期間でしょうか?今までの学校での英語の授業とは違い、やることすべてが新鮮で楽しい時期です。初期のステージですのでやればやるほど進歩がわかり、このままどんどんうまくなっていくかのような気がします。でも同時に一般の会話やTV・映画などは5級のときと同じようにまったくといっていいほど分かりません
- この頃から、外人さんに「日本語」で道を聞かれても下手な英語で答えようとし始めます。そして結局英語で説明しきれずに、目的地まで連れて行ってあげたりとか、とても外人に妙に親切な日本人がでてきます。とにかく腕試しがしたい時期です。そして、これはしばらく続きます。
- 欧米人とは対等にやり取りできる時期ではないということと憧れが相まって、必要以上に相手に迎合しやすくなります。そして、「外人さんは優しくて、物分りがよくて、紳士で、いいわよ〜」という幻想を描き始めていきます。
- TOEICのスコアではおよそ400〜550点くらいの頃だと位置付けました。見ているとこの頃に一番、英会話の学校へ行きたがる人が多いようです。腕ためし願望の一環でもあり、とにかくOutputが必要と思い込んでいる結果です。そして通っていれば絶対にうまくなるとなんとなく信じてやみません -- 嘘かと思うかもしれませんけど、本当に多いんですよ、こういう人が。
- まぁ、いい刺激にもなりますのでaffordできればどうぞ、とおもいます。英会話スクールもこのセグメントは外せない大事なお客さんです。それを励みにして自分で学習を頑張れる人には価値はあります。しかし、実際にはかなりの人が学校でのレッスンだけに頼って1年・2年を過ごし、やがて「あまり上達しないわ」とあきらめて辞めてしまいます。趣味ではじめた人も含めれば、おそらく50%の人はここでドロップアウト。25%はここで満足してのんびりと。残りの25%くらいが次のレベルへ、という感じです。
- 仕事で使える英語を目指す人はこの時期からInputに重きをおきましょう。出来るだけ妥協の無い英語を聞き始めるのです。ただし、この時期には自分のListeningをあとでVerifyする必要があるので、ちゃんとしたスクリプトと訳文がある材料でないと意味がありません。
- この頃の私はソビエトへの派遣を前に英語を勉強していた時期です。こんなことをしていました:
- リスニングは「1000時間ヒアリングマラソン」 がメイン。やり方は前にお話しました。ほかにも映画やTVもトライしていましたが早すぎました。たまに、短いフレーズを聞き取り大喜びしていました。
- ペーパーバックを読み始めました。とりあえずストーリー優先で面白そうなものを選んだものですから、難しいものもありましたが理解度がひくくても殆どの本を完読していました。ペースは月一冊程度。英英辞書もこの頃からです。Timeも3年契約で購読、これには骨が折れました(ボキボキと)。それでも3年間毎冊70%は読みました。
- スピーキングは会社の英会話教室(週2-3時間)と自分でするリピーティング(シャドーイング)。
- ライティングはしていませんでしたが、仕事のマニュアルの翻訳の校正で「こー書くのか?アー書くのか?」とか感心したもんです。これは精読にもなりとてもいい経験でした。
- これらで一日3時間程度使いました。朝会社で仕事前に1時間、早飯したあとランチタイムに一時間弱、寝る前に1時間。
- このステージで一番大事なのは勉強量です。そして頑張ればこのステージは一年以内に過ぎ去ってしまいます。